【雑談】ニコニコ動画が収益を上げるために必要なこと
2018年 5月13日 日曜日
私は会社で休憩がてら、職場のリーダーとよく他業種の事について好き勝手に議論しますが、
先日ニコニコ動画の利益改善に向けて必要なことはなにかという話になりました。
そもそも利益改善より前に、動画サイトとして行なければならない、前提事項については
皆様も共有していると思います。
・夜でも動画が重くならない (追い出しなども当然廃止)
・シーク等、他の動画サイトで使える機能はプレミアム会員以外にも開放する
・ゲームなど、動画閲覧という本来の目的以外のものは外す 等
しかしこのままでは現状の歯止めにしかならないため、何かしらプレミアム要素を設け、定期的に安定した収入を得られる体制が必要であることも明白です。
では「課金したいと思えるようなプレミアム要素」とは何だろう、
という議論をしたとき、私の意見は下記のとおりです。
お金です。
動画投稿者に対する収益化のプロセスを今より簡略化させ、お金を得やすくする仕組みが必要です。
YouTubeでは閲覧数を増やし、収入を増やす事を目的とした炎上動画等に批判がありますが、
大きな収入はクリエイターにとって大きなモチベーションになります。
大きなお金を得るチャンスがあるだけで、投稿数が向上し、それによる質の向上も見込めるため、
クリエイターに対してお金を積極的に支払おうとする姿勢は絶対に必要と考えます。
※思えば2000年前後、様々なバンドが誕生していたときも、音楽が今より圧倒的に巨大な
市場になっていて、ある意味ジャパンドリームの可能性が大いにありました。
冷めた言い方かとは思いますが、お金持ちになれるチャンスがなけりゃ誰もやらないと思う。
具体的にはAdobeの「CREATIVE CLOUD」ように、プレミアム会員に対して
・「動画編集」
・「イラスト作製」
・「3Dモデリング」
・「DTM」
・「VOCALOID」
これらを簡易的に扱えるソフトを開発、またはサードパーティから購入し、
無償公開することです。
なお無償公開する際に、「ニコニコ動画にしか投稿出来ない」などみみっちい囲い込み戦略をせず、通常使いも出来る状態にすることも重要と考えます。
なぜクリエイターになるための道具を提供すべきと考えたのかというと、
「VOCALOID」、「MMD」、「歌ってみた」、「踊ってみた」、「技術部」等、
ニコニコで大きく発展したジャンルは数多くあり、これらの動画を見て、「やってみたい」と思った若者も多いと思いますが、いかんせん敷居が高い。
そもそも初心者なんて、どんなソフトを選べばいいのかが分からないのが当たり前ですし、いろいろ調べるうちに、クリエイターになろうとする熱が冷めてしまう方も多いのではないかと思います。
そのため、「やってみたい」という熱を感じたらすぐに行動を起こせるよう、簡単に扱える道具を用意すべきと思います。
囲い込み戦略をしない、という方針については、新規層を取り込むために動画閲覧をメインとしない一般ユーザーにもアピール出来る要素がなければ、良くて現状維持であり、さらなる発展は厳しいと考えているためです。
あと個人的に思う事は、ニコニコ技術部など、面白い発想してるなぁと思う反面、大手メーカーは絶対に採用しないものに対し、クラウドファンディング等による製品化です。
近年、「日本の製品はつまらない、周回遅れだ、製造業の没落」、といった意見をよく聞きます。
しかしニコニコ技術部等をみていると、発想力に関してはまだまだ捨てたもんじゃないな、と感心する面もあるため、「発想力」に全振りした商品を実現してほしい。
ここまでリーダーと話をしていたら近くに来ていた課長から、
「他社よりうちの会社の将来について熱く議論してくれよ」と、課長交えて雑談タイムに突入。
財務もロードマップも社内工数も考慮しない、極めて無責任な議論って本当に楽しい。
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